看護学科国際活動推進委員会は、学生や教員の国際活動の推進を図ることを目的として活動をしています。2025 年 2 月?3 月に開催された本学指定の学生看護研修(企画:株式会社アトラス旅行)に、看護学科の海外研修助成*を受けて参加した学生から参加報告が届きましたのでご紹介します。
*:「2024年度 大发888最新官网客户端,大发888电玩城官方下载看護学科 海外研修助成金」として学内公募し、研修費用の一部を補助
<2024年度 海外研修助成実績:5名>
アメリカ:2年生1名、オーストラリア:2年生1名、フィンランド:1年生2名、3年生1名

■フィンランド看護研修参加報告(第4学年 藤澤 美南)
2月17日から7日間、フィンランドでの学生看護研修に参加しました。福祉国家と称されるフィンランドで、子育て支援や医療制度について学びました。子育て支援については、妊娠期から就学前までの家族全体を一人の保健師がサポートする「ネウボラ」制度や、両親で育休の日数を分けて取得できる制度、充実した社会保障制度など、日本との違いを現地の保健師や子育て中の母親から直接聞くことができました。また、タンペレ大学を訪問し、現地の看護学生と一緒に授業の演習を体験しました。日本とほぼ同様の学習内容や方法で進められていることを実感し、共通点や相違点について学ぶことができました。さらに、タンペレ大学病院の産科病棟を視察し、出産直後の家族が24時間体制の産婦人科医が常駐する病院併設の宿泊施設で過ごし、沐浴指導などの産後ケアを受けられることを学びました。これは日本の病院施設との大きな違いとして印象に残りました。この研修を通じて、全国の看護学生や現地の方々と交流し、とても貴重な経験を積むことができ心から感謝しています。

■アメリカ看護研修参加報告(第3学年 金安 舞子)
3月19日から10日間のアメリカ学生看護研修に参加しました。海外と日本の看護師の働き方やキャリアの違い、文化の違いについて、実際に目で見て感じたいと思い、参加しました。見学した病院の看護師の勤務シフトは、日勤?夜勤とも1勤務12時間で、週3日勤務4日休みが基本であること、ストレス対策としてメンタルヘルス?セルフケア休暇といった特別休暇があること等の説明を受け、日本との働き方の違いに驚きました。また、スケジュールを管理するスケジューラーやベッドコントロールナースなど、看護管理の面で細かく役割分担されていることや、看護師免許を更新しなければならないこと、看護師が担う医療行為にも違いがあることを知り新鮮でした。ワシントン大学では、看護学生と交流したり、附属図書館や演習室のシミュレーターを見学したりしました。出産シミュレーターは分娩後の異常出血や母体のけいれん発作などを起こすことができ、実践的なシミュレーションモデルで演習していることに感心しました。そして、ホームステイを通じてアメリカの人々がはっきりと自分の意見をいうことや、食の違いなど文化についても学ぶことができました。この研修を通じて、全国の看護学生や現地の素敵な方々と出会い、視野が広がって充実した日々を過ごすことができました。とても貴重な経験を積むことができたことに心から感謝しています。